長い間、共に同じ志を持って歩んでいる仲間がいます。それぞれに日頃は離れていても、不思議ですが心は一つでお互いに尊敬しています。人生というのは、それぞれに自己との対話や精進を続けていてそれぞれの道の中で生き方を磨きます。
この自己を磨くのは、自己の初心を守るためでもあります。人間は覚悟を決めたら、後は覚悟が試され続けるだけです。
よく覚悟を決めたのにブレてしまうということを言う人がいます。実際に覚悟が決まったら迷わないともいいますが、実際の覚悟は常に今を覚悟で生きている状態です。それを忘れてしまうと、自分で決めたことも変わってしまいます。他人軸ではなく、自分軸でこれは自分が決心したのだと何度も確信して反省をし続けているのが覚悟の実態ともいえます。
私は小さいころ、植村直己が大好きでした。よく本を読んだりして、「冒険」というのをしてみたかった。その冒険をこの歳になって、あれは覚悟だったのではないかと感じるようになりました。
植村直己はこういいます。
「冒険とは、死を覚悟して、そして生きて帰ることである」と。これは、生きているというのは、命懸けでいることであるという意味でもあります。
「みんな、それぞれが、何か新しいことをやる、それはすべて冒険だと、僕は思うんです」
そしてこうもいいます。
「困難のすえにやりぬいたひとつ、ひとつは、確かに、ついきのうのできごとのように忘れることのできない思い出であり、私の生涯の糧である。しかし、いままでやってきたすべてを土台にして、さらに新しいことをやってみたいのだ。若い時代は二度とやってこない。」
冒険を共にする仲間がいて、それぞれの船に乗って大海の旅をする。朝夕に自分の今の布置を確認しながらまた風に吹かれ、潮に流され、航海を続ける。
人生の冒険は、覚悟があってはじめて続けるものかもしれません。
引き続き、冒険を楽しみ自分の決めた道を歩んでいきたいと思います。
