暮らしフルネスの本義と目的~日本文明の甦生~

人は今を見直すことに対して過去から考えるものです。同時に今の社會システムの中でどう変えるかを考えるものです。しかし本来、どうありたいか、ゼロベースで何かを創ろうとしたらどう思うか、それは本来、自由自在に取り組めるものです。

例えば、地球ではない別の星にいき自分が文明をその星に持ち込むとします。その時、どのような星にしたらいいかを考えてみます。すると、どうするでしょうか?

今の地球のシステムをそのまま持ち込むでしょうか。将来、こうなるとわかっていてまた同じ文明をつくろうとは通常はしないはずです。失敗したことや、よくないことを鑑みて特に注意して持ち込むはずです。

環境破壊をはじめ、核兵器や金融などどうするでしょうか。今のように修正することが困難になっている文明システムなどは持ち込まないでしょう。ではどのような文明システムなら長く豊かに平和に生きていくことができるか。

人類は様々な文明実験を行っています、そして現代があります。そして日本には日本文明というものがあります。これは縄文時代から続いている文明実験のことです。そして日本人は現代までこの縄文の初心を調和として暮らしの中で息づいてきました。

私が取り組んでいる暮らしフルネスは、その日本文明の実践の一つ、かんながらの道を通して古代から続いている調和文明を甦生する試みです。それを私はご縁と今居る「場」を通して伝承しようとしています。

具体的には、日本人の伝統的な暮らしの知恵を古民家甦生を通して実践する。また自然農をはじめ在来種の種を守り自然のリズムと一体になって暮らしを調える。徳を積むという日本古来からの経済システムを甦生して地域や場の浄化に活かす。他には霊峰英彦山を中心にお山を調え巡礼し拝み、先祖を敬い供養し、心身をかつての法具や作法を甦生して調える。また講や結といった思いやりの共同体をつくり、お互いの徳を尊重して分かち合い助け合い一緒に生きる場を磨く。つまりこれらは全て地球全体のいのちが耀く場を子どもたちに譲り遺しご縁のバトンを繋ぐという日本文明の甦生です。

これが暮らしフルネスの本義であり目的です。

そのために暮らしを甦生し続け、場を一緒に磨く同志や仲間を集めています。私たちの日本文明実験は次に産まれてくるものたちのために行われています。人生は一瞬でありあっという間の出来事です。そして文明実験も歴史が過ぎてしまえばあっという間に露と消えます。しかしこの地球(ほし)をどう感じてどう暮らしたかはその時々の人の生き方が決めるものです。実験は明日いのちが終焉するかのように生き切り、そして永遠の寿命があるように學び続ける一期一会の人の道。

この日本文明実験が最も地球と調和したといわれるような試行錯誤を引き続き実践していきたいと思います。

KOMEI