風通し

風通しという言葉があります。これは家で考えてみるとすぐにわかりますが、風通しが良いところはカラリと乾いていてすっきりしています。その反対に、風通しの悪いところはジメジメとして黒カビなどが生えてきます。お風呂場など水場は特に風通しがよくないとそこから色々と家が壊れていくものです。

これは人間の体でも同じことが起きますし、職場の雰囲気でも同じことが起きるものです。風通しがよいと、安心して暮らしていくことができます。私は場の道場といって、場を深めていますが風通しはその中でも全体を観察するのにいつも重要視しています。

場所によっては、水気が多く風通しがよくないところもあります。例えば、その土地そのものが水が大量にある場所、そして奥まった場所などです。英彦山の宿坊も、周囲がすべて小川で土地も地下水がよく流れていて常に水気に溢れています。洗濯物がほとんど乾かず、普通に外に干していても水気の多い風によっていつも湿っています。しかし、風は光との相性もあります。光がよく差し込む場所は、風通しもまたよくなります。言い換えれば、風通しは光通しでもあるということです。

明るい場所というのは、雰囲気もよくなるものです。明るくするには、陰湿な環境にならないようによく開いていかないといけません。閉じる開けるというのもまた、通しの技術です。

しかしそんな完璧な環境があることはほとんどありません。季節的な相性があったり、あるいはその関係する人物の性格や置かれた運命などでも変化します。大切なのは、比率でもあります。全体のどのくらいまでがジメジメした環境でも快復可能なのかを見極めないといけません。

例えば、炭火であれば火が起きている炭でも一緒にくっつける量が同じなら消えてしまうものです。3対1、あるいは4対1と火が熾っているいる炭の量が多ければ自然に残りの炭も火が移っていきます。この逆ならすぐに消えてしまいます。

バランスを善く観ては、炭の配置や距離、そして時には息を吹きかけては調整しないといけません。つまり、場づくりというのは日々の微細なお手入れによって行うことです。これは掃除にも通じていますし、風水などにも通じています。

環境は常に変化して已みません。どのような状態かをよく観察しては、みんなで環境を保つ努力が必要になります。そして同時にそれは個々人の努力だけではなく、仕組みが必要です。

仕組みとは、例えば対話をする場の設定、オープンになる設定、感謝が循環する設定、色々とあります。場が調うように、日頃からどれだけ気を付けているか。これは地味な作業ですが、実際の生産性に大きな影響を与えますし、病気のように病んでしまえば快復が大変です。

風通しというのは、組織に限らず人生全般にも通じる真理です。

丁寧な暮らしを通して、場の道場ではその辺を実践と提案していきたいと思います。ご興味ある方は、お知らせください。

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