この世の中には、すべてのものに関係性が存在します。その物を物として区切る前に、緩やかに存在する境界、つまりは縁をよく眺めているとそこにあらゆる繋がりや結びつきがあることに氣づくものです。
自然を観察していると、この関係の中に絶妙な調和や美しさが存在しています。
自然に触れるというのは、この膜のような薄い何かと関わる瞬間に存在そのものを味わえるものです。つまり感覚は関係を結ぶことによって感応しているということになります。
昨日は、生物物理や微分積分についてある方とお話をする機会がありました。自然を観察することではじめて観えてくる繋がりというものがあります。つまり目に見えないものは繋がりということでしょう。
フランスの数学者アンリ・ポアンカレ(1854〜1912)は、著書『科学と仮説』の中で「数学者が研究するのは、物そのものではなく、物と物との関係である」という言葉があります。
存在というものをよく見つめるとき、そこには繋がりがあることを直観します。
私たちが木というものを見ると、そこには葉や幹や根がありますがその周辺には多種多様の生命のつながりがあり存在して生きています。だからこそ、関係をよく観るとその木の正体が次第に観えてくるのです。そしてその木の集合体である森は、木がたくさん集まっているだけの場所ではなく木々と土壌、水、微生物、昆虫、動物、気候などが互いに影響し合いながら成り立つ関係性の場です。
この場の調和を観る時、自然というもののハタラキを実感します。
そのハタラキを観るとき、場のめぐりを感じます。
場がどのように巡るのか、数学や方程式で解く以上に自然の神秘を感じるものです。環境と最先端技術の活かし方、使い方を追求していきたいと思います。
