螺旋の霊峰

無肥料無農薬の自然農の実践をする「むかしの五穀田」の田んぼにはたくさんの藻類が生息しています。お山からの湧水をかけ流しにしていることからお水が循環し、水生生物たちの居心地のよい螺旋の場が産まれています。

そもそも居心地のよい場とは何か、それは「流れや循環が途切れない場」のことです。言い換えれば、それは変化が已まない場のことをいいます。

いのちの循環は、巡りの螺旋を通して繰り返され宇宙の歩みと共に私たちすべてが運ばれます。

眼には観えませんが、宇宙の壮大ないのちのエネルギーを受けては私たちのミクロからマクロまでの全体の生命はそれに呼応して呼吸をするように調和活動をしています。宇宙のリズムとも呼んでいいこの呼吸は、あらゆる生命の中で一切絶えずに行われていきます。それを螺旋の真理と私は呼びます。

田んぼで発生する発酵と腐敗というものまた螺旋の真理の顕現した姿です。螺旋に右螺旋左螺旋があるように、万物に陰陽があるようにある条件と環境においてその螺旋運動が変化します。

法螺貝を吹き始め、法螺貝をつくりはじめてからその螺旋の神秘をいつも身近に感じるようになりました。自然はすべて螺旋運動で呼吸していて、その螺旋運動の巡りを見立てることにより場所の流れを確認していくことができます。

螺旋は風を巡らせ、お水を巡らせ、光を巡らせ、いのちを巡らせます。

遺伝子からブラックホールに至るまで、この世の真理は螺旋運動の最中に存在します。

「場づくり」の根源は、この螺旋運動の調和に由ります。

私は場道家として、あとどれくらいの寿命があるのかわかりません。もう数年で寿命が尽きるかもしれません。しかしその寿命もまた螺旋運動の調和に貢献できるはずです。

お水に守られて導かれてきた人生、お水にご恩返しをしていきたいと思います。

今日も午後から英彦山守静坊で法螺貝とのご縁を待っている方々との邂逅です。螺旋の霊峰英彦山から丁寧に螺旋の場、いのちが育つ場を調えていきたいと思います。