先人の初心

人は何かを行動するとき、その目的や初心があります。ただユニークだからやっているのではなく、その理由の原因と結果がそこに存在するということです。初心を大切に磨いている人は、プロセスの中に常に実践があるものです。

規模が大きいとか小さいとかはあるかもしれませんが、本来は規模は関係がなく大切なのは意識の純度ではないかと私は思います。

純度の高い人は、丁寧に経過に初心を籠めます。何のためにこれをやるのかという理由がちゃんとあるのです。忙しかろうが、大変であろうが、やるべきことは欠かしません。諦めずにコツコツと丹誠を籠めて取り組みます。その判断力は揺らぎません。

私はここ数年、老舗というものを深めてきました。

老舗の意味は「代々続く古いお店」「先祖から続く家業を継ぐこと」です。この代々や先祖から続くというのは、一体何が続いているのかということです。

それは先人の初心が続いているということです。

そして先人の初心とは何か。

これは今もその先人が生きていたとしたら今はどうするかという試行錯誤、挑戦を已まないで実践しているということでしょう。

私がとても尊敬する老舗はどこにも先人への畏敬の念と謙虚さを持っています。時代の変化の中でも初心に照らして温故知新を続けています。そこに老舗の風格のようなものを纏います。

現在、私は老舗の古民家甦生に取り組んでいますが何よりも大切にしているのが先人の初心を最も大切にすることです。もしもご先祖様が今、生きて老舗をするなら何を大切にしただろうか。

一つは、お水を守る事、一つはお米を守る事、一つは田んぼを守る事、一つは素材を守る事、一つは美味しいものを守る事、一つは人の喜びを守る事、一つは誇りを守る事、一つは人を守る事。等々、大切なことが湧いてきます。

ご先祖様に恥ずかしくないように、今の代が心を籠めて生き方を磨いていくのです。

今日も老舗を学び直すために、滋賀まで向かいます。

先人の初心を忘れずに、最期まで丁寧に取り組んでいきたいと思います。

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