季節はゆっくりと移り換わっていますが、それを感じる間もなく忙しくしていたら季節は急に変わったと思うものです。しかし、実際によく観察すれば来るべくして周囲へ変化をし続けます。その時々に、必要な変化を已みません。特に一年に一度、花を咲かせる植物や木々などはその季節を知らせる大切な合図になります。
まもなく桜が開花しますが、今は梅が満開です。河川敷には黄色の菜の花がたくさん咲いています。土筆も出てきて、蕗の薹も出ます。春の報せです。
冬に蓄えた養分が花になり周囲を明るくします。
季節の巡りというのは、ちゃんと順序があるものです。静と動、陰と陽、太陽と月、まさにその調和によって何が産まれるか。変化を見せてくれるのは、変化で反応する生き物たちの存在です。
では変化に反応していないものがあるかといえば、そういうものはありません。変化に対して、変化しないという順応もあります。石や岩、鉱物などです。止まるということで変化をはっきりと映し出すものです。枯山水などをやってみるとわかるのですが、岩は同じようですが変化を受けて変わりません。この変わらないというものが変化を映すのです。周囲の景色を引き立てる存在もまた、変化しないものの存在です。
私たちは変化をするのですが、変化をしないという変化があるということです。
変わらないものを見つめる時、止まり静かに沈むとき、周囲の変化はより鮮明にそして微細に感じられます。蓄える時、覚める時、冷静になるとき、真実は顕現するものです。
新しい春を味わい、新たな扉を開いて前進していきたいと思います。
