井戸水への感謝

今では水道水の生活が当たり前ですから井戸水のことなどは考えることはありません。しかし私は基本はすべての古民家では井戸水をお祀りしそのお水で調理や日々の暮らしを調えていますから欠かせない存在です。

井戸水といっても同じお水は一つもありません。英彦山の井戸水はお山の石清水ですから透明感が強く清めたりお薬にするのに向いています。聴福庵のお水は、調理や飲み水に向いています。遠賀川の横を流れるお水で鮮度が高く、水量も豊富です。場の道場のお水は、岩盤の割れ目から流入してくる伏流水でPh9あり硫黄臭などがあり冷鉱泉のようです。お鍋料理などもいいですがお風呂で使うと感動します。和楽の井戸水は、大変冷たく、砂礫の間を抜けた関の山や田んぼお水がしみ出しています。水風呂や洗い物、育苗などにも重宝しています。

井戸水にはそれぞれの個性がありその土地特有の特徴がお水に具わっています。水道水はどこでも似たようなものですが、組み立ての井戸水の個性は誰でもすぐに感知できるほど特徴的です。

この数年、井戸掘りをはじめ井戸に関わってきましたがこの井戸という存在の大きさを深く学んでいます。井戸水は土地の神様、産土神そのものです。その井戸水に深く感謝することや、大切に接して祈ることでお水への尊敬を忘れないこと。お水は単なる飲料水ではなく、いのちそのものの顕現する姿です。

むかしの人たちは、井戸水は龍神の化身とも信じられとても大切にお祀りしていのりました。

先日、ある古民家の井戸が枯れたお話をお聴きして存在の偉大さを痛感しました。

お水は家を守るだけではなく、その家族を守ります。

だからこそ守ってくださっていることをいつも忘れないように暮らすことで心中の偉大な安心になっているように思います。

引き続き、井戸のお水に感謝して暮らしを調えていきたいと思います。

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