竹との関係

昨日は、古民家和楽の竹垣をみんなで一緒につくりました。澄んだ秋の空と竹垣の美しさが映えていてその家と調和する姿に感動しました。

現在は、人工竹垣というものも増えています。プラスチックなどによって見た目が竹のようにつくられた別物です。よく本物の竹を使うか、人工竹を使うかで迷う人も増えているといいます。

この竹と人工竹の違いは、まずは自然の経年変化がないことです。自然の竹は、緑色から次第に乾燥して色が黄色になります。そして時間をかけて朽ちていきます。そのため、柿渋をはじめ年に何回かお手入れをしながらもたせます。人工竹の方は、経年変化がなくそのままですがこれも時間が経てば突然壊れます。塗装も、柿渋などではなく油性の科学塗料を用います。

シンプルですが、自然のものや本物は自然の智慧で対応していく。人工的なものや自然ではないものは、科学的な技術で対応していくということです。しかし、ここではっきりと異なるのは「調和」のことです。

自然と調和するものはやはり本物であることは間違いありません。どうしても人工的なものは自然には合いません。私はよく古民家甦生をしますが、不自然なものは壊れるのが早くなります。山中などの家では、人工的なものはすぐに劣化していきます。あるいは自然の植物や微生物がすぐに排除しようと分解していくので腐食も朽ちるのも早くなります。

一般的には人工的なものの方が長持ちをしているように感じますが、本当の長い歳月を観るとすぐに人工的なものは壊れていきます。

また竹垣などは身近な竹を使いますから修理もしやすく、お手入れも楽です。それに毎年、増えていきますから資源の心配もありません。いのちが循環する素材として、永続的に利用できます。子孫の時にこの材料がないという心配もありません。よくお手入れした竹藪や竹も美しく、風が通るようになると神聖な気配を周囲に放ちます。

自然な竹垣が世の中から失われ、竹藪が放置され竹が悪者になるのはとても残念なことです。人類を長く支えてきた大切なパートナーとしての竹は、いつまでも子孫へその関係を結んでいく必要があると私は思います。

そのためにはまずは暮らしを甦生することが先決です。

引き続き、暮らしフルネスといのちの循環の和樂を味わっていきたいと思います。

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