現在、浮羽の古民家甦生では亜麻仁油を天井の塗料として活用しています。この亜麻仁油というのは、亜麻仁油は亜麻という植物の実から採取した植物油で艶のある丈夫な塗膜をつくる塗料として使われています。
よく古民家では蜜蝋をはじめ米油なども使いますが、この亜麻仁油は特にカビや腐敗に強く水をはじく効果が強くあります。また「乾性油」といって自然乾燥する作用があり、日本では古くから船底や番傘の防水素材でも活かされてきました。
もともと天然塗料のメリットは、人体に害がないことです。ほとんど便利なすべての合成化学塗料は人体に悪影響があります。シックハウス症候群といって、その空間にいるだけで具合がわるくなったり病気の温床になります。また素材や木材をメンテナンスするのにとても不便です。
そもそもメンテナンスや維持管理は、お手入れすることが第一です。面倒だからと便利なものを使いますが、そのせいで別の不便な問題を発生させるものです。必要な不便さというものがあるからこそ、その不便さの持つ大切な意味もあるのです。
例えば、亜麻仁油を木材の仕上げ材として使えば木の呼吸機能を妨げず、木が本来持つ調湿機能や空気清浄機能に効果を発揮します。木材はもともと呼吸しますから、通常の化学塗料はそれを防いでしまいます。これは合成漆喰などもですが、本来の自然の持つ力を無視して便利さを追求することで自然物の徳性を滅してしまうのです。
自然塗料の最大の特徴は、人体にも自然も活かす相乗効果があることです。自然塗料は、木も人も長生きさせます。そしてお手入れを通して、その長生きしたものがもっと長生きできるようにと祈り触ります。
古民家甦生と古民家再生風とは実践はまったく異なります。私は前者ですから自然塗料には本当にお世話になっています。
生き方は、妥協できませんからこれからも法律や環境などあっても創意工夫して自然物と共生していきたいと思います。
