蕎麦とお水

十割の蕎麦打ちをはじめて3年目になりますが、お水のことやお蕎麦のことが詳しくなってきています。もともとお蕎麦は好きな方でしたが、ここまでこだわるようになるとは思えず、お蕎麦の魅力には感動することばかりです。

蕎麦粉とお水の相性は絶妙で、お水を換えただけでも味がかわります。またお蕎麦が喜ぶような打ち方をすると食べた人に感動してもらえます。十割の生蕎麦の魅力は風味なのは間違いありません。

この時季の新蕎麦などは風味が強く、食べる前からずっと蕎麦の香りを楽しめます。またお水自体もありますがそのお水の扱い方でも味が変化します。

例えば、最初の水回しの回数や量、そして湯回しのときのタイミング、そして火加減や湯加減、量や時間。さらに流水に入れて洗い、最後に美しい真水を注いで締める。お水の扱い方でまったくお蕎麦そのものの味を変えるのです。

つまりお水に熟達していないとお蕎麦は扱えません。同時に蕎麦粉の扱い方を学んでいなければお蕎麦を活かせません。

そしてお蕎麦を美味しく食べるには、箸をはじめ器、さらには薬味やかえしなども必要です。

まさにお蕎麦は、お水の総合芸術だからこそ楽しく飽きないのかもしれません。私は井戸を次々と掘り起こして、また弁財天や龍神に見守られいつも澄んだお水と暮らしてきましたからお水のもつ力を年々深く実感するばかりです。

そのお水を活かしきったとき、お蕎麦もまた活かせます。

まだまだ奥深いお水の世界を蕎麦打ちを味わいながら深めていきたいと思います。