炭竈

現在、浮羽の甦生中の古民家で新しい炭竈をつくりこんでいます。竈の土は、有機無農薬の主人の田んぼのものを使います。この炭の竈は私が炭を中心に使うことで愛用しているものです。聴福庵も同じ炭竈です。炭竈のよさは、煙が少ないこと火力が優しいこと、また片付けがしやすく再利用もでき、灰もまた美しい灰がとれます。また長い時間をかけて行う料理にも向いていて、薪よりも火力の調整や管理がしやすく見た目にも火がゆらゆらを柔らかい明かりを放ち癒されます。

竈には三宝荒神さまをお祀りしています。この三宝荒神さまとは火と竈の神であり、神棚は家の中で最も清浄な場所である台所に祀る神様です。一説によれば、日本では聖徳太子の神格化した化身ともされ七条憲法の「篤く三宝を敬え。三宝とは仏法僧これなり」に基づいたもの。仏法僧の三宝を守護されている神さまであるといいます。

もう一つの由来の説は役行者が金剛山で祈祷していた時に艮の方角に赤い雲がたなびいて荒神が現れたのでその場所に荒神を祀ったという伝承です。修験道や神仏習合の神様でもあり、不浄を嫌います。

台所というのは、いつも綺麗にしている方が清々しいものです。水場や火を扱うところは、気持ちが荒めばそこからよくないことがたくさん発生します。これは井戸でも同じですし、トイレなどでも同じです。不浄になりやすいからこそ、そこをいつも綺麗に美しく浄化していく。

私は炭を使いますが、炭は澄であり浄化の徳を具えた素晴らしい存在です。その炭を用い、場には水晶をいれますが相乗効果で浄化されます。今のガスや電気の便利な時代でも、炭竈を超えるものはありません。

それだけお水もまろやかになり、すべての素材の味を引き出します。

時代が変わっても、本質や普遍を求める求道者たちのパートナーは先人の智慧です。心から感謝して、新たな竈の息吹を見守りたいと思います。

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