経験よりも体験の集積

人は日々に色々な出来事を通じて学んでいくものです。

そしてその学びというものにも、経験というものと体験というものがあるのです。

経験というものは、起きた出来事をそのままにこんなことがあったからどうだったと自分自身で考えている状態のことを言います。しかし体験というものは、起きた出来事は一体何だったのか、これはどのようなことを教えてくださっているのかと感じている状態のことを言います。

つまり経験は誰でもしますが体験をしているとは言わないのです。

自分にとって良かったか悪かったかと思っている範囲ではまだそれは経験でしかありません。よくエピソード保育などと言われますが、その経験をしたからといってそれが何なのかというところまで感じることができていなければそれはあまり真の学びにはなっていないのです。

本来、学びというものはその出来事が良かったか悪かったではなく、成功したか失敗したかではなく、その経験を自らで深め味わい実に尊い体験をさせてもらったと謙虚に感じて意味に感謝するときはじめて体験できているといことになるのです。

私も一日を毎朝、毎夕、振り返り、とても素敵な一日であったと内省するとき、自分に与えてくださった尊い体験に何度も手を合わせることがあります。そんな時、この体験が持つ本当の価値や、この体験が示唆してくれる自分の学問に何よりも歓びと感謝が湧き上がってくるのです。

人は、誰でも人生は同じように経験を積むことができます。しかしその感じ方は十人十色です。

一度しかない人生を、経験だけ積んで何でも出来事がうまくできるような人になりたいのか、それともそれを貴重な体験に換えてそれを積んでどんな出来事からでも学べる人になりたいのか、これは明白なのです。

だからこそ、どんなことも常に深く味わいこれは何が起きているのだろうかと振り返り心の眼で見て感じて経験を体験に換えていくことで人生は無二の安心感に包まれていることに気づけるようにも思うのです。

心を高め魂を磨くには、どんなことからも学ばなければなりません。

有難い体験をさせていただいているこの今に、この見守りそのものに何よりも感謝しています。

 

  1. コメント

    体験を話せることは自分自身の経験でもありますが、人に伝えられること、まだそれを聞いた人が行動に移していくと思うと、体験は共有することで自分のものからみんなのものに転換されると思います。私自身も知人の体験談を聞き、感化されたように私自身もまた体験を積み伝え、体験は共有して拡げていくものという認識を持って、誰かのために役に立てる体験をしていきたいと思います。

  2. コメント

    経験を体験に変えて行くという事の必要性を強く感じるブログでした。経験は誰でもできますが、経験したことの意味を知り、体験に変えて行く為にも、一つ一つ振り返りその意味を深めて行きたいと思います。そのためには、やはり、夜寝る前の時間や、朝起きてすぐの時間などを振り返りに使っていくことが大事だと感じますので、実践してみたいと思います。

  3. コメント

    ブログを読んで体験とは自分から主体的に動き経験をする事なのかと感じました。自分から遣っているからこそ振り返りの価値が高くなりそこから更に深まるのではないかと思います。やはり流されてただ経験をするのではなく、経験を深めるためにも自分が決めて動くという事の実践の大事さを感じます。

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