雨ニモマケズ 大丈夫

この数日、大雨が降っています。そもそもこの雨は、私たちの暮らしには決して欠かせない大切な存在です。かつて人類は、天から降ってくる雨を信じて祈り続けてきました。

降らなければ干ばつをおこし、降りすぎると洪水がおきます。

今日は、お田植祭ですが九州北部は警報級の大雨予報が出ています。こんな時は、宮沢賢治の手帳のメモにある「雨ニモマケズ」の詩を思い出します。

「雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体を持ち 欲はなく決していからずいつも静かに笑っている 一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べ あらゆることを自分を勘定に入れずによく見聞きしわかり そして忘れず野原の松の林の陰の小さなかやぶきの小屋にいて 東に病気の子供あれば行って看病してやり 西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負い 南に死にそうな人あれば行って怖がらなくてもいいと言い 北に喧嘩や訴訟があればつまらないからやめろと言い 日照りのときは涙を流し 寒さの夏はオロオロ歩き みんなにでくのぼうと呼ばれ 褒められもせず苦にもされずそういう者に私はなりたい 南無無辺行菩薩 南無上行菩薩 南無多宝如来 南無妙法蓮華経南無釈迦牟尼仏 南無浄行菩薩南無安立行菩薩」

この負けないというのは、「丈夫」でいること、そのためにどう生きるかということを書いているように思います。

この「丈夫(じょうぶ)」という言葉は、「健やかであること」や「強くて健康であること」をいう言葉です。身体的な健康だけでなく、精神的な安定や強さを含む言葉です。健康で長寿、心身が安定して穏やかであること。

また「大丈夫(だいじょうぶ)」の意味はもともと仏教由来で「偉大で立派な人」を意味します。語源は古代インドのサンスクリット語「マハー・プルシャ」にあり、「マハー」は『偉大な』、「プルシャ」は『人』や『一人前の男子』です。つまり迷いを超え真理を悟った「仏さま」という意味です。

つまりどんな時でもしっかりしていこうというのが、雨ニモマケズの本意なのかもしれません。この詩は法華経の解釈ともいわれます。

お田植祭は、尊敬する禅僧からの偈文も読経します。

合わせて神崎神社の宮司さまから伝承いただいたお田植祝詞を奏上します。

ご縁をいただき、大丈夫と見守ってくださっている存在に感謝しつつ、弁財天のご加護と田の神さまの縁日に元氣ないのちを田と和合し神人和楽を味わっていきたいと思います。