ご縁の物語

人生はご縁によって選択が決められていきます。そのご縁も最初は些細なことからはじまるものです。一見、関係ないように感じたものがのちの人生にとても偉大な影響を与えていくものもあります。振り返って見ると、あの行動がまさか今の選択になっているとはというものばかりです。

そのご縁は、人とのご縁もあれば場所や物、あるいは思い出など思い返すとどれもその時は思ってもいないものです。しかしその時、出会っていなければ今はどれもありません。

これは果たして選択してそうなったのかというと実際には選択したのではなく、はじめからそうなっていたとも言えます。これは別に運命論かどうかの話ではなく、事実としてご縁の前から始まっている物語の中に自分が存在しているということに氣づくものです。

つまりご縁というものの正体は、連綿と繋がり結ばれている中で自分の今が存在するということでしょう。それを直観させるものこそご縁というものです。なぜそうなったのか、なぜこうなったのか、分からなくても物語の中でずっとそれを読み続けているのならそのご縁が必然であることに氣づくのです。

面白いのは、あれがこうなったのかと振り返る時です。そしてこれがどうなるのかを予知する時です。さらに今の自分がどの物語の中でどう立ち振る舞っているのかを自覚する時です。人は、生き方や道を省みるとき実に縁尋奇妙な偉大な存在に感謝します。

同じ月を観ても、かつての月では氣づかなかったことに出会います。そして同じ暮らしをしていても常にご縁の展開は刻々と変化を已みません。この仕合せと安心感は何ものにも代えがたい一期一会です。

人生の喜びはご縁の中にある仕合せです。

引き続き、一期一会の今を大切にし徳を磨いていきたいと思います。