いよいよ今週から英彦山の守静坊の柚子を使って柚子胡椒づくりがはじまります。一説に由れば、柚子胡椒の発祥は英彦山だといわれます。代々、山伏たちが薬用として柚子を用いていたことが起因するようにも思います。
元々柚子の発祥は、中国の揚子江上流生まれであり、飛鳥、奈良時代に朝鮮を経由して日本に入ってきたと言われています。現在では、柚子は自宅のお庭などにも植えて栽培しているところも増えています。英彦山の宿坊にある柚子は、老木で高木です。凛とした佇まいと清々しい佇まいに柚子の気品を感じます。
柚子の科学的な効能としてはビタミンCが豊富で、免疫力を高め、風邪予防や美肌効果が期待できること。ペクチンが含まれており、整腸作用や糖尿病、動脈硬化の予防に役立つこと。リモネンが血流を改善し、消化吸収を助けること。抗酸化作用により、肌のハリを保ち、シミを予防する効果があること。クエン酸が食欲を増進させることなどが有名です。
もうすぐ冬至にゆず湯などに入りますが、これも理由があってゆずの皮に含まれるヘスペリジンが毛細血管を広げて血流を促し、体を温めるはたらきがあるといわれます。これはリモネンやヘスペリジンが血流をよくするので、体を温める効能があるのです。
またゆず湯に入ると風邪をひかないといわれるのは、冬至を「湯治」に合わせ、柚子を「融通」にかけた語呂合わせの縁起担ぎともいいます。柚子の香りは邪気を払う効果があるとされ、陰極まって陽になる冬至には最適なのです。
昨年もゆず湯に入り、祐徳石風呂で蒸され仕合せな時間を過ごしました。
柚子胡椒は冷凍庫の保存もでき、一年中、私の十割手打ち蕎麦の大切な薬味にもなってくれています。身近な自然の恩恵が私たちのいのちを支えてくれます。
自然への感謝、循環の恩徳を忘れずに今週も暮らしフルネスを味わっていきます。
