この時季は私たちは保存食づくりの豊かさを味わっています。お漬物をはじめ、干し柿や柚子胡椒など目白押しです。乾燥野菜などもそろそろはじまります。今では、冷蔵庫があり缶詰めもあり冷凍できますから保存食など必要ないと思われるかもしれません。しかしかつては、保存食がある御蔭で様々な困難を乗り越えてきました。いつの時代も、智慧を失わないように今も生きることは子孫のためにも大切です。
保存食の美味しさというものがあります。
これは通常の旬で食べるものとは異なり、また別の味わいがあります。例えば、この時季は柿が旬でとても美味しいです。しかし間もなく熟れすぎてしまい食べることができなくなります。それを干し柿にすれば春頃まで食べれます。発酵して甘さも格別です。健康にもよく、必要な時に食べることができます。
自然の中で保存する仕組みを発明した人類こそ、真の発明者ではないかと思います。比べるものではありませんが、ガソリンや原子力をつかった発明よりも私はとても共感できます。
自然の仕組みの中でも、自然への負荷がほとんどなくそのもののいのちをより活かすという智慧と技術。これは自然への畏敬や、自然と共生し感覚を感受できる喜びを知っているからこそ発明できるものです。ここに偉大な人格を感じてしまいます。
この世は徳の世です。
徳が謳歌し、徳が活かしあいいのちは百花繚乱に耀きます。光が充ちて何も不必要なものはなく、ゴミがでるなどということもありません。必要不可欠なもの同士が、絶妙に結び合って生きる喜びはかけがえのないものです。
保存食の発明は、その中で活かされてきた真心の伝承ともいえます。この価値は美味しさが証明します。自分の手で、丁寧にいのちを別のいのちに転換していく仕合せ。
今日も暮らしフルネスの実践を楽しんでいきたいと思います。
