月夜

最近は、毎晩のように月を見上げます。月の光の美しさが眩く、夜の存在感に圧倒されます。今では外灯が当たり前になり、家の中は電気で明々としています。しかしむかしに思いを馳せると夜とは何か、月夜とは何かということを直観するものです。

特に暗い山中や谷、あるいは大海原などで電気ない時代に月が出るとまるで一面が昼間のように明るかったのではないかと思います。私たちの眼は日頃、暗闇をはじめ自然の薄明りの中で過ごしていると夜目がきくようになるものです。

私も先祖伝来の遺伝か、夜目が利くタイプでよく見透すことができます。

そんな時、小さな明かりや月の反射などから全体を感覚で捉えることができます。月明かりさえあれば、あるい程度の立体感をはじめ生き物たちの気配なども観ることができるものです。

他にも家の中に差し込んでくる月の光は、全体を落ち着かせ物たちのいのちも映し出すものです。

陰翳の美しさはまさに月が照らします。

時代が変わっても、月の美しさは変わることはありません。普遍的な存在がいつも見守ってくれているという安心感は、子々孫々まで伝承していくようにも思います。

秋の夜空の美しさには懐かしさが漂います。

丁寧な暮らしを味わっていきたいと思います。